チュッチュしまぁす。

 
御ハナの長年の癖であった指しゃぶりがようやく治ったようで、覚醒時はほとんどすることがなくなった。我が家では指しゃぶりのことをチュッチュと呼び、指しゃぶりする人のことをチュッチュマンという。これは御ハナがアンパンマンになりたいと言っていた2歳の頃に、「それじゃあアンパンマンじゃなくてチュッチュマンになっちゃうよ」と言ったことから始まった言葉で、現在はプリキュアのキュアブロッサムになりたいと言っているが、「それじゃあキュアブロッサムじゃなくてキュアチュッチュだよ」と、派生した呼称も生まれている。
 
しかし昨今は寝ている時も無意識ですることも少なくなり、ほぼ完治に近付いているといえる。しかし入眠時などにどうしても指しゃぶりをしたい時があるらしく、そのような時は暗闇の中、小さな声で「チュッチュしまぁす」と、自ら申告して罪の意識の軽減を図ったのち、私たちから背中を向けてチュッチュしている。まあ子供にしろ大人にしろ叱らずに改心させるには気の遠くなるような時間が必要なのである。
 

at 12:23, 吉見マサノヴ, 育児一代男。

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どうしよう。

 
どうしようどうしようどうしようどうしようと何事に対しても決して狼狽することのない冷静な私って素敵な人間でしょうと妻に言ったら、たいていの物事をどうでもいいって思っている人間にどうしようって人間らしい感情は生まれないのよと諭された。どうしよう。
 

at 12:22, 吉見マサノヴ, 夫婦一代男。

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幸福のネガティブ。



上手にハイハイできるようになった御ココが「パパ、パパ」と言いながら座っている私の膝の上に乗ってきて可愛いことこの上ない。いつの間にか「パパ」という言葉まで覚えている。抱きかかえて顔を寄せると頬をペチペチと叩く。「ワハハ。痛い。痛い」と、海辺のカップルが波をかけ合い、「きゃっ、やめて」という台詞の同レベルの幸福に満ちたネガティブ反応。
 

at 12:21, 吉見マサノヴ, 育児一代男。

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愛憎こもごも。

 
御ハナが妻に怒られて大泣きしながら「心を…心をひとつにして!」と反論している。すごく大胆な反論である。ほとぼりが冷めた後にあれは一体どういう意味なのか御ハナに訊ねたところ、「ママには良い心と悪い心があって、怒ってる時には悪い心が出るの。だから心をひとつにしてって言ってるの」と、食事前にも関わらずおもちゃを片付けない自分を棚に上げてひどい云い様である。
 
要するに御ハナはフロイトのいうところのアンビバレント(両価性)を問いたいのであって、正逆相反する感情の共存によって、その二つの相反する方向へ同時に向かわせようとすることに混乱困惑し、おもちゃの片付けどころではなくなったという自らの正当性を誇示したいのだろう。
 
「じゃあパパにも悪い心があるの?」と訊ねると、「パパはかっこいいからね」と答えになっていないが、これは対象ごとにひとつの感情だけが割り振られる幼児期独特のスプリッティングという状態。単純にいうとママは嫌い、パパは好きという状態である。しかしこれは成長の一つの過程であって、これには御ハナが最初の異性としての父親への愛と、同性の母への憎しみを持つというこの頃に頂点を迎えるエディプスコンプレックスが背景にあり、いうなれば全く問題なく成長しているということである。
 
妻にしてみれば迷惑な話なのだが。
 

at 12:20, 吉見マサノヴ, 育児一代男。

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満面の笑みいつまでも。

 
夕食。御ココは早々に離乳食とミルクを終え、恨めしそうに食卓を見上げている。「……」「……」私と妻は御ココに目を合わさないように食事を進める。「……」「……」我が子の視線を痛いほどに感じながら食事を進める。「マンマ……」御ココが唯一覚えている言葉を呟く。さきほど十分食べたはずなのに、どうしてこの子はこんなに食欲旺盛なのだろう。耐えかねた私がチラッと御ココを一瞥すると、待ってましたとばかりに御ココは満面の笑みを浮かべる。下の歯に続いて上の歯も2本顔を出してきた。満面の笑みを浮かべながら至近距離で手を振っている。「……ねえ」「ダメ。食べ過ぎなんだから」妻に一括。仕方なく御ココに手を振り返す。二人満面の笑みでいつまでも。
 

at 12:19, 吉見マサノヴ, 育児一代男。

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ハイハイ最終形態。

 
御ココがハイハイ最終形態に変化した。これまでは両手のみの力でほふく前進のような格好で、泣き喚きながら前進するというさながらゾンビのような様相を呈していたが、本日よりしっかりと両足も使用し、四つん這いの格好で上機嫌にハイハイを始め、スピードも格段に進化。これまで気にはなっていたが辿り着くことのできなかったゴミ箱や御ハナのおもちゃ箱をひっくり返すなど、夢を現実のものとして悦に浸っている。そう、成長とは夢を現実に変える力を得るということなのだああああっ! ああっ! ティッシュ、ティッシュ食べちゃダメっ! と、親は悦に浸る余裕がない生活の開幕。
 

at 12:18, 吉見マサノヴ, 育児一代男。

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夢の国と戦場。

 
先日の出来事を職場のディズニー通に話したところ、前日に思い立ったように「明日ディズニーランドにでも行こっか」と、軽い気持ちで計画するその心意気がいけない。勘違いしてはいけないのは確かにあそこは夢の国だが、夢の国へ辿り着くまでは戦場だということ。この時期はアトラクション目当てに始発電車に乗って行くくらいの覚悟が必要だと思いがけず説教されてしまい反省。つうか夢の国に辿り着いてもアトラクションのファストパスを取りあうなんてのも要するに戦場ではないのかと小さい声で反論したところ、「あーあ、そんなこと行ったら訴えられちゃうからね」と、このナースはこの病院の社員じゃなくてウォルトディズニーカンパニーの人間かもしれぬ。
 

at 12:17, 吉見マサノヴ, 好色一代男。

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